勇退校長(6) 緑陵中学校 菅林 秀樹さん 誰に対しても平等に

勇退校長(6) 緑陵中学校 菅林 秀樹さん 誰に対しても平等に

 出身は雪まつり「かまくら」で知られる秋田県横手市。中央大学を卒業し、大学の事務職員となったが、教員の夢をかなえようと一念発起し、実現させた。

   教員人生は中学部の全生徒が11人という十勝管内大樹町の生花小中学校で始まり、国語の教員として白老町や室蘭市の学校に勤めた。

   この道を志したのは、中学時代に面倒を見てくれた先生への感謝の気持ちと、「大好きな野球を指導したい」という思いから。念願の野球部顧問には、白老萩野中学校でなることができた。「学校生活も部活も両立」という言葉を胸に生徒と向き合い、嫌なことにも立ち向かう姿勢は学習面にもプラスに働くことを実感した。忘れられない思い出がたくさんあるという。

   野球の指導では、時に厳しく、時にチャンスを与え、どの生徒にもありのままの自分の姿で誠意を持って向き合った。学級経営でも貫いたその姿勢の裏には「生徒には誰に対しても平等に接する人間になってもらいたい」との思いがあり、自ら手本を示し続けた。

   「胆振管内でいろんな人に出会って学んだことは大きな財産」と強調。生徒たちには「未来を築く立派な存在になってほしい」と期待する。

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