侍のファッション◆7 英国女王から贈られた宝剣 公使を救った侍たち
- 2025年4月21日
三菱の2代社長、岩崎弥之助が創設した図書館の静嘉堂文庫の書庫から、2021年に1本のサーベルが見つかりました。付属の古い手紙を読むと、このサーベルが幕末に起きた大事件にまつわるものと分かりました。 明治改元のおよそ半年前の1868年3月23日、京都で天皇にお目にかかる英国公使ハリー・パークス一行
三菱の2代社長、岩崎弥之助が創設した図書館の静嘉堂文庫の書庫から、2021年に1本のサーベルが見つかりました。付属の古い手紙を読むと、このサーベルが幕末に起きた大事件にまつわるものと分かりました。 明治改元のおよそ半年前の1868年3月23日、京都で天皇にお目にかかる英国公使ハリー・パークス一行
江戸幕府は、長崎の出島を通じてオランダや中国・清朝と貿易を行い、また対馬藩を通じて朝鮮との交流を持っていました。欧州の最新事情はオランダに限られており、西洋の文化や学問、技術などは「蘭学」と呼ばれていました。 8代将軍の徳川吉宗の時代以降、幕府の規制が緩み、語学や医学をはじめ、天文学、博物学、化
環境を変える勇気を 行き詰まったときは環境を変えることが大事という話は、一般論としてはよく聞く。しかしその意味を本当には分かっていなかった。環境を変えるか否かは、時としてその人の運命を決定的に左右する。そう気付いたのは、拙著「死なれちゃったあとで」を読み返していたときのことだった。 実際に体験した
何かしてあげたい気持ちは分かるが… 友人の劇作家、危口統之さんが肺腺がんであることを公表したのは、2016年12月のこと。「疒日記(やまいだれにっき)」というブログで発信したのだが、すでにステージ4であり、本人が死を覚悟しているらしいことは行間から伝わってきた。その事実だけでも彼は弱っていたはずだが
分かりやすい親孝行を母にしたことがない。誕生日や母の日にプレゼントを贈ることはあるけれど、懐が痛むレベルではない。それが数年前、初めて懐が痛むレベルのプレゼントを贈った。電動アシスト自転車である。 母は70代だが、まだ足腰はしっかりしていて数キロの散歩も平気でこなす。とはいえ、そのうち衰えは来る
腕前ではなく気持ちの問題 父が亡くなってしばらくして、気付いたことがある。母の料理に対するモチベーションが落ちていることだ。一時的なものではない。 実家で商売をやっていた頃は、料理にあまり時間をかけられなかったが、やめてからはそれなりの手間をかけた「普通の家庭料理」を作っていたように思う。当時はそ