侍のファッション◆5 おしゃれアイテムの印籠 目を楽しませるデザイン
- 2025年3月31日
多くの日本人にとって「印籠(いんろう)」と聞いて思い浮かべるのは、テレビドラマ「水戸黄門」に出てくる葵(あおい)の御紋入りの物ではないでしょうか。ドラマでは徳川家の威光を示す小道具として使われますが、本来の用途は携帯用の薬入れで、江戸時代の武士にとって必須のおしゃれアイテムでした。印籠の多くは紙や
多くの日本人にとって「印籠(いんろう)」と聞いて思い浮かべるのは、テレビドラマ「水戸黄門」に出てくる葵(あおい)の御紋入りの物ではないでしょうか。ドラマでは徳川家の威光を示す小道具として使われますが、本来の用途は携帯用の薬入れで、江戸時代の武士にとって必須のおしゃれアイテムでした。印籠の多くは紙や
刀剣の外装を刀装といいます。刀装に用いる小道具の中で最も知られているのは、刀を握る手を守る「つば」でしょう。しかし、江戸時代の武士はつばよりも、三所物(みところもの)と呼ばれる金属製の小道具3点セットの目ぬき・小柄(こづか)・笄(こうがい)を重視しました。目ぬきは手で握る部分の「つか」に付けられた
写りの確認を忘れずに 葬式で行うべき大事なことは何か。言葉で、あるいは気持ちで、最後の別れを伝えること。それもある。集まった人々と故人の思い出を共有すること。それもある。それらに匹敵するくらい大事なのに、意外と見落とされがちなことが他にある。それは「集合写真を撮ること」。 10年近く前。101歳ま
最初で最後の父への手紙 「お父さまに最後のお手紙を書いてみませんか」。葬儀業者からこう提案されたのは、父の通夜の弔問ラッシュが一段落した頃。その言葉からは「お子さまからお父さまへ」というニュアンスが感じられた。 私が現在のような40代の中年だったらそんな提案をしたとは思えない。当時は20代半ば。会