• 彼女らしい引退
    彼女らしい引退

       先日、五輪3大会で女子アイスホッケー日本代表の主将を務めた大澤ちほ選手が現役引退を発表した。30歳という年齢を考えると、おそらく「まだできる」だろうが、冷静に自らを見詰め、「限界」と理由を語った記事を読んで、彼女らしいなと改めて思った。  最初に取材をしたのは彼女が16歳の頃。丸刈りに近いス

    • 2022年8月17日
  • 港まつり
    港まつり

       5日から3日間、3年ぶりにとまこまい港まつりが開催された。新型コロナの影響でこの2年間、苫小牧の風物詩的なイベントがほとんど開かれず、季節感を抱きにくい状況が続いていた。だからこそ華やかな浴衣で身を飾ったりして、露店を巡る笑顔の子どもや大人の姿に夏を感じた。  会場(中央公園)では、地元団体

    • 2022年8月10日
  • ゴシップ 記者コラム風
    ゴシップ 記者コラム風

       さまざまな情報が飛び交うコロナ禍。インターネット上では新型コロナウイルスに関するゴシップ(うわさ話)やデマが目立つ。ちまたに流れる間違った情報に、振り回される人も多いのではないか。  「感染したことを責められて自殺した人がいるらしい」。そんな情報がネットに流れたこともあったが、「~らしい」と

    • 2022年8月3日
  • キッチンカー
    キッチンカー

       新型コロナウイルスの影響が長引く中、屋外でグルメを楽しむキッチンカーイベントが盛んになってきた。普段あまり口にしない珍しい料理も売られ、人と人との接触を減らしながら外で食べたり、テークアウトできたりする。  地元の官民連携組織が苫小牧港キラキラ公園を会場に2~17日の土・日限定で企画した「キ

    • 2022年7月27日
  • マスク生活の夏
    マスク生活の夏

       暑さが苦手な体質だ。年齢のせいなのか、その傾向が年々顕著になっている。つい先日も屋外での取材後に具合が悪くなり、2、3日回復しなかった。この夏は、どうやら猛暑になるらしい。首を冷やすためのアイテムを買い集めたが、夏本番が不安で仕方がない。  辛さに拍車を掛けているのが、コロナ下でのマスク生活

    • 2022年7月20日
  • 選挙
    選挙

       10日に投開票された参院選の期間中、米イェール大学の助教授成田悠輔さんの著書「22世紀の民主主義」を読み、政治について考えさせられた。  著作では「若者が選挙に行き、政治参加したくらいでは何も変わらない」と断言。30歳未満の若者は「超超マイノリティー(少数者)」で、60~70代と同等の投票率

    • 2022年7月13日
  • 手書き文字
    手書き文字

       白老町東部の海岸一帯に広がるヨコスト湿原の入り口は、国道36号沿いにあり、クリ材の看板が目印になっている。縦42センチ、横130センチ、高さ160センチで土台部分はカラマツ材で作っている。  2017年6月、湿原保全を目指す「ヨコスト湿原友の会」が設置した。看板作りを担ったのは町内の彫刻家相

    • 2022年7月6日
  • においの記憶
    においの記憶

       においの感じ方には、小さい頃の記憶が影響を与えている―。開催中の全国都市緑化北海道フェア(ガーデンフェスタ北海道2022)の協賛会場・苫小牧市のサンガーデンで開かれた講座で、そうした話を聞いた。  講座では、市内に自生するキハダやサンショウなど10種類の植物の香りを凝縮した蒸留水を気化させ、

    • 2022年6月29日
  • はしご
    はしご

       東胆振の高校生アスリートを追い掛け、釧路市に10日間滞在した。同市では今年、陸上、ハンドボール、バドミントンの全道大会が開催。市内ホテルは連日ほぼ満室で、宿泊先を小刻みにはしごすることになった。  最初のホテルは快適だった。無駄に神経質で、ベッドや枕が合わないとすぐに体に不調を来すタイプでも

    • 2022年6月22日
  • 恐竜ロマン2022
    恐竜ロマン2022

       5月下旬、恐竜研究者として知られる北大総合博物館の小林快次教授の特別講演会がむかわ町で行われた。穂別地区で発見されたハドロサウルス科の「カムイサウルス・ジャポニクス」(通称むかわ竜)のエピソードや、上川管内中川町で見つかった恐竜化石など話題は盛りだくさん。改めて恐竜が持つ魅力に引き込まれた。

    • 2022年6月15日
  • 写真撮影
    写真撮影

       記事に載せる写真を撮ることは、記者の大切な業務の一つだ。入社当時は苦手に感じていたが、今では楽しい仕事だ。アングルなどちょっと工夫するだけで、写真の印象ががらりと変わって面白い。  例えば乳幼児を撮るときは、座るか、立ち膝になってレンズを子どもの目線に合わせることで、表情が捉えやすくなる。新

    • 2022年6月8日
  • 好きなこと 記者コラム風
    好きなこと 記者コラム風

       バスケットボールBリーグ初代王者に輝いた日から1828日、5季ぶりの王座に返り咲いた栃木ブレックス。主将を務める田臥勇太選手が試合後のインタビューで語った「またバスケットが好きになりました」の言葉に心を打たれた。  秋田県立能代工業高校(現能代科学技術高校)時代に3年連続インターハイ・国体・

    • 2022年6月1日
  • 選挙イヤー
    選挙イヤー

       苫小牧市内で6月、市長選の告示と投開票が予定され、参院選道選挙区(改選数3)の公示も有力視されている。参院選は候補者の出馬が相次ぎ、政党の定期大会など動きが活発化しているが、市長選で立候補を表明しているのは現職のみだ。  もし今回、2回連続の無風となった場合、一市民としてとても残念だ。候補者

    • 2022年5月25日
  • 美とまキッズ
    美とまキッズ

       7歳になる記者の娘は今、おしゃれに夢中だ。日々、髪形や洋服のコーディネートの研究に余念がない。  そんな娘にうってつけのイベント「美とまKIDS(キッズ)」が4月末、苫小牧市内で開催された。子どもがメイクやネイルアート、ヘアアレンジを施してもらえるという内容で、記者も親子で参加した。

    • 2022年5月18日
  • 文化
    文化

       「一枚の絵、一輪の花が心を和ませ、ワンフレーズのメロディーが勇気を与えてくれ、17の文字が人生を彩ってくれる」  苫小牧市文化団体協議会の林廣志新会長が就任あいさつで述べた言葉だ。美術や音楽といった文化活動がいかに人の生活と密接に関わっているか。その思いが伝わってきた。  新型コロナウ

    • 2022年5月11日
  • 白老暮らし
    白老暮らし

       4月1日付で苫小牧本社から白老支局へ異動になった。赴任して1カ月たったが、事情があって4月の最終週から支局に入ったので本格的な支局生活はこれからだ。  持ってきた400枚の名刺は、すぐに無くなった。追加の300枚も半分が無くなろうとしている。記者1人だけの支局勤務は初めてだが、7年前は地域に

    • 2022年5月4日
  • イコロの森
    イコロの森

       苫小牧市植苗の観光庭園「イコロの森」が21日、今季の営業を再開した。事前取材で数日前に同園へ伺い、驚いた。毎年、冬期の休園中に苗を育てている大型ビニールハウスが、大雪の影響でほぼ全壊していたからだ。その状況は、18日付の本紙で紹介した。  2月に倒壊したが、雪解けが進んだ4月上旬からハウス内

    • 2022年4月27日
  • 注目
    注目

       真新しいスーツ姿の社会人を街中でよく見掛けるようになった。大学卒業後に2度、スーツ姿で出勤する春を迎えられなかった小生にとって、うらやましさと恥ずかしさが呼び起こされる光景だ。  社内に目を移す。所属するスポーツ部に2人の新人記者が仲間入りした。共に20代前半の男女は、野球やアイスホッケーな

    • 2022年4月20日
  • 地域留学生
    地域留学生

       この春、鵡川高校は「地域みらい留学365」の制度を活用して都市部の高校生を留学生として受け入れた。  2年生の1年間を地方の高校で過ごし、都会では味わえない経験をしてもらう事業だ。地域の高校の魅力化を図る内閣府の取り組みでもあり、留学が終わった後、町との関係を保ち続けてもらうことで「関係人口

    • 2022年4月13日
  • 地域PR
    地域PR

       千歳市内で行われた同市出身の女性声優によるラジオ番組の公開収録を観覧した。人気アニメキャラクターの声や主題歌を担当している方で市内外からファンが集まっていた。  記念グッズの物販スペースがにぎわう中、ひときわ目を引いたのは、市内に店を構える人気店のプリンや生菓子を詰め合わせた「千歳市お土産セ

    • 2022年4月6日
  • 涙と笑顔
    涙と笑顔

       12日、野口観光ホテルプロフェッショナル学院で卒業式の取材をした。2年間の訓練課程を終えた40人が無事卒業する中、卒業生代表の女性が出席者の前で述べた答辞が印象に残った。  女性は、2年前の入校式で新入生代表としてあいさつをする予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大により式は中止となった

    • 2022年3月23日
  • 「てぶ~くろ」 記者コラム「風」
    「てぶ~くろ」 記者コラム「風」

       独特の絵柄とブラックユーモアをこれでもかと詰め込んだストーリー展開で人気の漫画家、漫☆画太郎氏が、「ガタロー☆マン」名義で手掛けている絵本シリーズが好きだ。  登場人物は不気味な姿で描かれ、鼻水を出したり、おならをしたりと下品な振る舞いばかり。それなのに、なぜか読みたくなる不思議な絵本だ。

    • 2022年3月16日
  • 情勢不安
記者コラム「風」
    情勢不安 記者コラム「風」

       先月の北京冬季五輪取材時、バスで乗り合わせたテレビ局勤務のモルドバ人、ミハイ・サンドゥさんと連絡先を交換した。記者の拙い初級英会話に合わせてくれたおかげで話は弾んだ。「冬のスポーツはあまり好きじゃないよ」と冗談交じりに語る気さくな口ぶりが印象的だった。  モルドバは旧ソ連の構成国の一つで19

    • 2022年3月9日
  • 語る会
記者コラム「風」
    語る会 記者コラム「風」

       樽前山の美しさを将来へ語り継ぐ市民団体、樽前山を語る会が19日、30周年行事の最後となる30個目の企画を行う。「樽前山を語る」と言っても何か難しいことを語り合うわけではない。現在140人ほどいる会員は高齢者が主体で、清掃や交通安全啓発、パークゴルフに登山など、緩やかなつながりの中で和気あいあいと交

    • 2022年3月2日
  • 黄金旅程 記者コラム「風」
    黄金旅程 記者コラム「風」

       「このことだったんだな」。直木賞作家の馳星周さんの新刊「黄金旅程」(集英社)を読みながら、3年前の夏を思い出していた。  この年、出身地の浦河町で約2カ月間滞在していた馳さんに、40分弱のインタビューができた。ちょうど執筆中の小説について、日高を舞台に競走馬の世界を描く構想を聞いていたので、

    • 2022年2月23日
  • ハ グ 
記者コラム「風」
    ハ グ  記者コラム「風」

       開催中の北京冬季五輪でハグを目にするたび、涙腺が崩壊する。  日本対フィンランドの女子アイスホッケー準々決勝。試合後、主将の大澤ちほに駆け寄ったのは大勢のフィンランド選手。大澤がスウェーデンリーグ・ルレオに所属していた際の仲間たちだ。  掛けられた言葉は「日本はいいチームだね」。フィン

    • 2022年2月16日
  • ブログの勧め
記者コラム「風」
    ブログの勧め 記者コラム「風」

       札幌に住む母親のブログを読むのが、最近のひそかな楽しみだ。  文章を書くことが好きだった母に、2年ほど前に開設を勧めた。当初は仕事の合間に細々と書いていたが、昨年末に定年退職を迎えてからは増えた時間で順調に更新中。文字に色を付けたり他のホームページを参照できるようにしたりなど、さまざまな機能

    • 2022年2月9日
  • 学校給食
    学校給食

       苫小牧市内小中学校の学校給食では、今月から副菜や地場産の魚が出るようになった。おかずの品数不足の解消にもつながり「おなかいっぱい」と満足げな表情を見せる子どももいてほほ笑ましい。  市内に2カ所ある給食共同調理場へ取材に行くと、職員が何台もの巨大な釜をかき回したり、手作業で洗ったりと力仕事を

    • 2022年1月26日
  • 2021年
    2021年

       記者コラム  今年最後の出張先は高校バスケットボールの全国大会が開かれている東京だった。23日から4日間の滞在中、クリスマスから年末ムードへと移り変わる都心の雰囲気は「例年通り」の活況だった。  新型コロナウイルスの感染を恐れた記者は、混雑を極める通勤ラッシュを避け、ホテルから会場まで

    • 2021年12月29日
  • 「ザ☆ピ~ス!」
    「ザ☆ピ~ス!」

       記者コラム  「投票行って外食するんだ」―。人気アイドルグループのモーニング娘。が歌う「ザ☆ピ~ス!」に、選挙の時に家族でする定番を子どもの目線でつづった一節が出てくる。作詞作曲したつんく♂さんがNHKの番組でインタビューに応じ、その理由を語っていた。  「難しい話というより、日本国民

    • 2021年11月24日