札幌の冬の風物詩 ホワイトイルミ開幕 クリスマス市も同時開催 12月25日まで

光のシャワーが降り注ぐ「ホワイト・イルミネーション」=22日午後、大通公園西4丁目

 道都の冬の風物詩「2024さっぽろホワイトイルミネーション」(札幌市、札幌観光協会、札幌商工会議所主催)が22日、中央区の大通公園をメイン会場に開幕した。同じく同公園で「2024ミュンヘン・クリスマス市」(実行委員会主催)も始まった。両イベントともクリスマスの12月25日まで34日間にわたり、ロングランで札幌の冬を盛り上げる。

   今年で44回目を迎えた伝統の「ホワイトイルミ」は同日夕、大通公園西3丁目でオープニングセレモニーを実施。主管する実行委員会の笹原晶博会長が開祭宣言した後、カウントダウンし、午後4時45分ごろに一斉に点灯。詰め掛けた市民や観光客から大きな拍手が起きた。

   メイン会場の大通公園は西1~6丁目(2丁目を除く)を使用。3丁目会場は「彩りの『ウィンター・ブロッサムズ』」をテーマに、ライラックオブジェのほか、スズランやハマナスのオブジェもお目見えし、人気スポットとなっている。4丁目会場は「夢見る『スノー・ファンタジア』」をテーマに光のトンネルを開設。幻想的な雪の回廊を表現している。

   「ホワイトイルミ」は大通公園のほか、駅前通、南1条通、北3条広場(アカプラ)、札幌駅南口広場の計5会場で開催。会場内で使用する電球は昨年より2万個多い約77万個。全て白熱電球に比べ消費電力が少ないLED(発光ダイオード)を使用している。

   点灯時間は午後4時半~同10時(12月23~25日は午前0時まで)。駅前通は来年2月11日まで、南1条通、アカプラ、札幌駅南口広場は来年3月14日まで点灯される。

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   札幌の姉妹都市、ドイツ・ミュンヘンの伝統的な年中行事を再現する「クリスマス市」は23回目の開催。昨年は過去最多の169万1000人が来場した人気イベント。今年も大通公園の西2丁目を会場に開幕した。

   会場には海外からの3店を含む飲食・物販の計32店が出店。クリスマス飾りや民芸品のほか、ドイツソーセージやグリューワイン(ホットワイン)などが販売され、初日からにぎわっている。開催時間は午前11時~午後9時(飲食ラストオーダーは午後8時45分)。