工事現場の新技術学ぶ 苫工土木科2年生に出前授業 道路建設

工事現場の新技術学ぶ 苫工土木科2年生に出前授業 道路建設
土木分野のIT導入について学ぶ生徒ら

 道路建設(本社札幌市)は19日、苫小牧工業高校土木科の2年生38人を対象に出前授業を行った。同社の千葉佑介取締役工事部長ら8人が同校を訪れ、IT(情報技術)を活用した土木工事の概況や電線類地中化の新技術、土木業界で進むDX(デジタルトランスフォーメーション)について説明した。

   道路上から電柱を無くし、電線類を地中に埋める技術について、井上高弘工事長は「災害時の倒壊や電線の断線、着氷雪による停電を防げる」と効果を挙げ、「国内ではまだ少ないが、今後積極的に行われる」と話した。

   掘削工事で既設の配管を破損しないよう「地上・地下インフラ3Dマップ」を活用して作業効率を高めている事例も紹介。生徒はタブレットで地中の配管を示す画像を確認し、スマートフォンで構造物を計測するなどのAR(拡張現実)も体験した。

   工事現場でのIT活用について、田村晴夏さん(17)は「無電柱化や電線地中化はニュースなどで聞いたことはあったが、きょうの授業で詳しく知ることができた」と話し、関心を抱いた様子だった。