2020年度の栄養関係功労者に対する厚生労働大臣表彰に、苫小牧市三光町の管理栄養士、池田美穂子さん(67)が選ばれた。長年の献身的な栄養指導の功績が評価されたもので「栄養士の仲間たちと積み上げてきた成果で、皆さんに感謝したい」と語っている。
池田さんは1973年に駒沢大学苫小牧短期大学を卒業後、道立苫小牧病院に28年間勤務。87年に管理栄養士の資格を取得した。その後、道内の医療機関や保健所に勤務する中で、職場内での勉強会開催や他職種と連携した支援チームの立ち上げなど効果的な栄養指導に尽力。日本糖尿病療養指導士などの資格も持つ。
免疫力を高めるには腸の管理が大切とし、「熱心な仲間たちと楽しみながら取り組んできました」と笑顔で振り返る。現在は市保健センターの臨時職員として保健指導に当たるほか、料理教室や健康講話などを通して地域住民の健康的な食生活を支えている。
池田さんは「今後も一人一人の健康面の課題を見ながら、時代に合った健康維持方法をアドバイスしていきたい」と話している。