オカリナとギター演奏と文学作品の朗読会がこのほど、苫小牧市王子町の私設文学館、斉藤征義の宮沢賢治と詩の世界館で開かれ、市民約30人が耳を傾けた。
朗読と演奏の2部構成。第1部では、表町の秋田美枝子さん(66)が、ギターの音色が響く中で山本周五郎の「日本婦道記」から「頬」を朗読。音羽町の小関一子さん(76)がオカリナの音色に乗せて三浦哲郎の「ふなうた」から「ぜにまくら」を読んだ。
第2部では澄川町のオカリナ奏者柴田順子さん(70)と明徳町のギター奏者村山幸江さん(72)のユニット「あ~ると」が聴きなじみのある童謡など約10曲を披露し、来場者を楽しませた。小関さんの学生時代の同級生という大成町の主婦(76)は「情景が浮かんでくるような語り口が素晴らしかった」と目を細めた。
企画した秋田さんらは、感染症対策を講じて無事開催できたことに感謝。再び4人での開催を誓っていた。