道教育委員会は10月28日、来年4月に旧苫小牧明徳小の校舎を活用して開校する苫小牧支援学校の説明会を苫小牧市文化会館で開いた。校舎の改修内容や、スクールバスの運行に関する調査を進めていることを説明した。
同校は知的障害のある小中学生が通う学校で、子どもの入学を検討している保護者や学校関係者ら約100人が参加した。
通学区域は苫小牧市、白老町、安平町を予定。12月中旬までにバスの経路や停留所の選定などを行い、来年3月に公表する。
開校に向け、階段や窓からの転落防止柵、多目的トイレや作業室の新設、玄関の一部を自動ドアにする準備などを進めている。工事は来年2月まで続き、備品の搬入もあることから、開校前の校舎見学は行わないことを説明した。
参加した市内の須藤正人さん(45)は「子どもが安全に通えることが大切。設備面の充実は分かったが、児童への個別のケアをどこまでしてくれるのかも知りたい」と話していた。
転入学の個別相談は随時受け付けており、同校のホームページでも学校案内や校舎改修状況を掲載する。開校準備事務室の渡部一也さんは「子どもの学びを育て、生活力を身に付けていく学校をつくりたい」と話した。