恵庭市がJR恵庭駅西口周辺で進めていた土地区画整理事業に伴う市道相生通の整備工事が完了し、13日、相生町の新供用区間で開通式が行われた。原田裕市長や地元町内会代表ら6人がテープカットを行い、相生通の全面開通を祝った。
市道相生通は、市道柏木戸磯通交点からJR恵庭駅前を経由し市道柏木戸磯通に戻るコの字形のバイパスで延長805メートル、幅員18メートル。このうち旧こすもす保育園跡地など285メートルを新たに整備。相生通に接続する市道相生中通は延長359メートル、幅員も12メートルに拡大整備し、JR恵庭駅に至るルートを複数確保するとともに、交通混雑を緩和した。
開通式には市や市議会、千歳警察署、地元町内会、工事関係者ら30人が出席。原田裕市長は紆余(うよ)曲折の事業を振り返り、「道路の完成で地域住民の利便性、安全性が高まる。土地区画整理事業の完了で恵庭駅西口のにぎわいへの期待もますます高まる」とあいさつし、テープカットのセレモニーが行われた。
恵庭駅西口周辺再整備事業は、恵庭の玄関口にふさわしい「まちの顔づくり」と交通結節機能の強化とスムーズな自動車通行、歩行者の安全確保、にぎわい、たまり場の形成など生活利便機能と都市機能の充実を狙いに2012年度から土地区画整理事業と市街地再開発を一体的に進めてきた。約7・6ヘクタールの事業区域に総事業費約30億円を投じ、15年4月には、市街地再開発事業の空中歩廊で駅と直結する利便性が高い施設のアルファ恵庭駅西口再開発ビル「いざりえ」がオープンしている。
事業は、市道相生通の整備で一区切りとなり、今年度末の換地処分を経て25年度末の清算業務終了を目指す。