道内235人感染 胆振で6人 2日連続200人台 全道に拡大 感染者5000人超える 新型コロナ

道内235人感染 胆振で6人 2日連続200人台 全道に拡大 感染者5000人超える 新型コロナ

 道と札幌市などは13日、新型コロナウイルスの感染者が新たに235人確認されたと発表した。12日の236人に次ぐ過去2番目の多さで、2日連続の200人超え。3桁台は9日連続となった。このうち82人の感染経路を追えていない。道は80代男性(居住地非公表)の死亡も発表。道内の感染者は延べ5055人(実人数5032人)と、5000人台に入った。感染は札幌以外の全道にも拡大しており、鈴木直道知事は同日開いた記者会見で「極めて憂慮すべき状況」と危機感を訴えた。

   道は、過去最多の87人の感染を確認。内訳は苫小牧市の60代男性1人を含む胆振管内6人(40代男性団体職員と年代非公表男性、年代・性別非公表3人)のほか、石狩管内36人(千歳市4人、恵庭市2人、北広島市15人など)、空知管内16人、十勝管内8人、宗谷管内6人、釧路管内4人、後志管内2人、桧山、上川両管内が各1人、札幌市居住4人、神奈川県と兵庫県居住が各1人。

   コープさっぽろ(札幌)は13日、苫小牧市のパセオ川沿店の従業員1人の感染を公表した。同日、店内の消毒作業を行い、14日から通常営業している。同店によると、従業員は男性で10日を最後に出勤しておらず、無症状という。

   北広島市の障害者支援施設では13日までに、20~50代の計25人(職員8人、施設利用者17人)の陽性が判明し、道はクラスター(感染者集団)認定した。道内のクラスターは15日連続で発生しており、累計で104例目。クラスターが起きている岩見沢市の北海道中央労災病院でも新たに4人の患者の感染が分かり、計17人となった。

   札幌市発表分は、10~90代男女と年代・性別非公表など計133人。クラスターが発生している特別養護老人ホーム「ドリームハウス」(南区)では新たに10人の陽性が判明し、計67人になった。

   旭川市は6人の感染を発表。うち5人がクラスターが生じている慶友会吉田病院の看護師や患者らで、感染者は計44人に拡大した。

   小樽市では8人、函館市でも1人の陽性が判明した。道内で治療を終えて回復したのは3324人。13日時点の患者数は前日から153人増えて1608人(入院患者、宿泊療養者、自宅療養者の区分は集計中)に。重症も2人増えて16人。死者は123人となった。

   道が13日午後に発表した12日時点の入院患者は前日から23人増の517人と、500人を超えた。宿泊療養施設入所者も37人増えて557人、同施設入所日調整中も62人増の223人。札幌市が導入した自宅療養も45人増の158人。医療提供体制の負荷の度合いが一段と増している。

   道は7日から警戒ステージを「3」に引き上げて対策を展開しているが、感染拡大に歯止めがかかっていない。さらに1段階上の「ステージ4」へ移行する目安の7指標については13日時点で、五つの指標(直近1週間の新規感染者数など)で基準を超えている。