道や札幌市などは18日、新型コロナウイルスの感染者が新たに233人確認されたと発表した。3日ぶりの200人超えで、過去3番目の多さ。3桁台は14日連続となった。このうち75人の感染経路が不明。道は80代男性(居住地非公表)1人、札幌市は70代男性と90代女性の2人の死亡を発表した。道内の感染者は延べ6113人(実人数6090人)となった。
道は87人の感染を確認した。内訳は苫小牧市の50代男性(職業非公表)1人を含む胆振管内6人(年代・性別非公表5人)のほか、石狩管内47人(北広島市17人、千歳市5人、恵庭市1人など)、空知管内13人、十勝管内8人、後志管内5人、釧路管内2人、渡島、桧山、上川、留萌、宗谷5管内各1人、札幌市居住1人。
空知管内月形町の月形刑務所では30~40代の受刑者4人と刑務官1人の計5人の感染が分かり、クラスター(感染者集団)が発生。同じくクラスターが起きている北広島市の障害者支援施設では新たに45人の陽性が判明し、計95人に。室蘭市の学校法人明星学園清泉幼稚園でも園児2人の陽性が分かり、計10人となった。
札幌市は136人の感染を確認。10日連続で100人を超えた。市内の専門学校(20代の学生6人感染)とグループホーム(30~80代の入居者・従業員計10人感染)、ススキノ地区の接待を伴う飲食店(20代の従業員6人感染)の計3カ所でクラスターが発生。道内最大規模のクラスターとなっている特別養護老人ホーム「ドリームハウス」(南区)では新たに3人の陽性が判明し、感染者は計104人に拡大した。
旭川市は5人の感染を確認。うち3人がクラスターとなる慶友会吉田病院の感染者で、計64人になった。函館市では2人、小樽市では3人の感染をそれぞれ確認した。
道内で治療を終えて回復したのは4036人。現在の患者数は1943人で、重症は18人。死者は3人増えて134人になった。
道が公表した17日時点の入院患者数は前日から7人増の693人、軽症者向けの宿泊療養施設入所者数は9人増の708人となっている。宿泊療養施設の入所日調整中・自宅待機は245人で、札幌市の自宅療養者は257人。医療提供体制の逼迫(ひっぱく)度合いが増している。入院患者が利用する病床数(693床)は、道が独自に定める「警戒ステージ」の最上位「5」(900床)には届いていないが、「4」(350床)の基準を大きく上回る。直近1週間(12~18日)の新規感染者数は1529人で「5」の基準(1327人)を超えている。