第72回苫小牧市民文化祭の市民参加演劇祭は15日、市文化会館で開かれ、「それは天使がくれた」が上演された。演劇が好きな10~60代の市民12人が出演して白熱の演技を披露し、来場した約100人の観客をくぎ付けにした。
同作品の脚本は、市内在住の男性、七代狂四朗さんが手掛けたオリジナル。母親ジュラの死をきっかけに、娘のサミは天使のリムが見えるようになった。天使を通じて「幸せ」とは何かを見つけ出すファンタジー。
出演者たちは、新型コロナウイルスの流行で思うように練習できない中、マスクをして発声練習したりソーシャルディスタンス(社会的距離)を保ったりして稽古に励んだ。舞台では感情が伝わるせりふと動きで作品の世界観を表現。来場者を魅了した。
苫小牧市民参加演劇祭実行委員会の須藤代表は上演を終え、「ほっとしました」と安堵(あんど)の表情を見せていた。