朗々と練習成果披露 苫小牧市長生大学 詩吟ク、サンガーデンで発表会

朗々と練習成果披露 苫小牧市長生大学 詩吟ク、サンガーデンで発表会
サンガーデンで成果を披露

 苫小牧市長生大学詩吟クラブ(田中孝代表)は21日、詩吟発表会を市サンガーデンで開いた。メンバーや指導者8人が、日頃の練習成果を披露した。

   同施設での開催は初めて。出場者は漢詩や和歌を朗々と吟じた。ほかに歌謡曲や童謡に風情を生かして創作した詩を加えた童謡吟や歌謡吟、さらに明治時代に生み出された新体詩などを鍛えた喉で響かせた。

   このうち同クラブの指導者で、日本詩吟学院北海道樽前岳風会苫小牧支部の北川岳道さん(73)は、詩人で童話作家の宮沢賢治が1924(大正13)年5月21日、岩手県花巻農学校の修学旅行の引率で苫小牧を訪れ、風景から着想を得て創作したとされる詩「牛」を吟詠した。

   響き渡る吟詠に、思わず足を止めて聞き入る市民も見られた。田中代表(71)は「発表は技能の鍛錬にもなる。開放的な会場で、すがすがしい気持ちで吟じられた」と話していた。

   市内在住の二胡奏者、SHOKOさんとピアニストMIMIさんによる「糸」などの演奏もあり、聴衆を楽しませた。