鈴木直道知事は1日の定例道議会本会議で、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の候補地について「苫小牧市からの報告内容を精査の上、候補地の特定に向けて検討を行う」との姿勢を示した。佐藤伸弥氏(北海道結志会)の一般質問に答えた。
佐藤氏は「IRの候補地は、道として苫小牧市植苗地区に決めたのか」とただした。知事は、苫小牧市が今月中旬に市議会特別委員会に取り組み状況を報告予定であることを説明。報告内容は「市が実施した調査結果を踏まえ、自然環境への影響対策やインフラ整備などに係る市の考え方を取りまとめたと伺っている」と述べた。
こうした動きを踏まえ、知事は「道としては苫小牧市議会への報告後に、市から説明を受けることにしている」と述べ、その後に道が報告内容を精査し、候補地の特定に向け検討することを強調。「北海道らしいIRコンセプトの構築について、国の動向を注視しながら計画的に取り組んでいく」と改めて道の方針を示した。