苫小牧市内で相次ぐ車上荒らし多発 「貴重品置かないで」

苫小牧市内で相次ぐ車上荒らし多発 「貴重品置かないで」

 苫小牧市内とその周辺地域で11月以降、車上荒らしの被害が多発している。苫小牧署のまとめによると、1月から10月末までは35件と前年同期で大幅に減ったが、11月は27日時点で前年同期比で7件増の12件。発生場所は市内全域に広がり、被害金額も約100万円に上る。同署は車内に貴重品を置かないことや、必ず施錠をするよう注意を呼び掛けている。

   同署管内で1月から10月末まで発生した車上荒らし件数は前年同期比で75件減の35件。担当者は「新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛など、自宅で過ごす時間が増えたことが被害の抑止につながったのではないか」とみる。

   一方、11月以降は市内を中心に被害が増加。北光町や元中野町、拓勇西町、宮前町で各2件、勇払や沼ノ端中央が各1件で、安平町でも追分中央と追分本町でそれぞれ1件ずつ発生している。

   手口は鍵穴を破壊したり、窓ガラスを割ったりするケースが多く、午後5時から7時ごろの犯行が目立つ。被害もアパートを含む一般住宅の敷地内や駐車場などで発生しているほか、子どもの迎えで保育園の駐車場に停めた際、無施錠で車から離れた隙に車内のバッグなどを盗まれるケースもあったという。

   同署は車内に貴重品などがあると狙われやすくなるとし、被害を受けないよう「大切なのは車内に置かないこと。わずかな時間でも必ず貴重品を持ち歩き、毎回施錠することを心掛けてほしい」と話している。