苫小牧公共職業安定所のまとめによると、管内(東胆振1市4町、日高町、平取町)の高校を来年3月に卒業する新規高卒者の10月末時点の就職内定率は、前年同月比31ポイント減の50・1%だった。有効求人倍率は、前年同月を0・12ポイント下回る1・79倍。
管内の高校では来春、1747人が卒業予定。このうち就職希望者は503人(公務員志望者を除く)で、10月末までに252人(男性137人、女性115人)の就職が内定している。管内事業所の内定は139人だった。産業別で最も多いのは製造業の43人で、建設業23人、医療・福祉17人が続いた。
管内の求人数は、17・4%減の900件。生活関連サービス業・娯楽業が61・6%減の28人、宿泊業・飲食サービス業が同42・3%減の56人、製造業が同37・1減の44人などと大きく落ち込んだ。
同職安の担当者は「新型コロナウイルスの感染が広がったことで、宿泊業やゴルフ場などの娯楽業の求人に影響が出た」と分析。内定状況については「生徒は例年よりも幅広い職種に応募しており、今後、盛り返すのでは」と話している。