経済人130人親睦深める 苫小牧民報社謝恩会

経済人130人親睦深める 苫小牧民報社謝恩会
地域の経済人らが交流を深めた謝恩会

 苫小牧民報社の2024年度謝恩会が28日、苫小牧市美沢のノーザンホースパークで開かれた。市内外の経済人ら約130人が出席し、会食や抽選会を通じて親睦を深めた。

   同社の鈴木知之社長は冒頭あいさつで、今年の世相や話題などを回顧。JR苫小牧駅前再開発の動きや、12月1日告示、同8日投開票の市長選に言及し、「苫小牧のリーダーが決まる大切な選挙や大きなプロジェクトが多く進もうとしている。しっかり地域に根差し、地域と共に歩んでいきたい」と述べた。

   出席者を代表して登壇した一般社団法人苫小牧タウンマネジメントの藤淳一代表は「イベントを通じて思いを伝えることができ、多くの賛同を得ることができた」と1年を振り返り、今後も「行政のできること、民間のできることの役割を分担し、苫小牧を盛り上げたい」と飛躍を誓った。

   参加者は和やかに懇談。苫小牧信用金庫の小林一夫理事長は「景気の回復を実感できている企業とそうでない企業の二極化が進んでいる」と警鐘を鳴らしつつ、6月に創設した経営サポートを中心に「困難を抱えるお客さまを支えていけたら」と話す。

   出光興産北海道製油所の原英之所長は、4年に1度の大規模定期補修工事を通じて人手不足やコスト高を肌で感じたといい「人手を短期間で集めるのではなく、平準化を図るなど工夫が必要」と指摘。脱炭素の取り組みに対しても「しっかり具現化させていきたい」と意欲を見せた。

   苫小牧建設協会の山口志郎副会長も「材料費や人件費の高騰で利益率が減少している」と話し、「大きなプロジェクトが進む苫小牧のポテンシャルは高いが、胆振、日高で見ていくとどうか。与党議員がいなくなり、予算配分も厳しくなるのでは」と見通していた。