駒大苫 吹奏楽局 金賞目指し練習大詰め マーチングバンド全国大会 一般の部に北洋大生所属バンドも

駒大苫 吹奏楽局 金賞目指し練習大詰め マーチングバンド全国大会
一般の部に北洋大生所属バンドも
本番さながらの緊張感で練習に励む生徒たち=駒大苫小牧高校

 10、11の両日、さいたま市で開かれる第50回マーチングバンド全国大会に駒大苫小牧高校吹奏楽局と、北洋大学の学生2人も所属する「DYE MARCHING BAND(ダイマーチングバンド)」が出場する。メンバーたちは金賞獲得を目指し、本番目前の練習に全力を傾けている。

   日本マーチングバンド協会の主催。全国各地の予選を勝ち抜いた小学生から社会人までの団体がマーチングの腕を競う。9月に札幌市内で予選大会が行われ、同局は高校の部の中編成で9年連続17回目、ダイマーチングバンドは一般の部の小編成で初めて、それぞれ北海道代表枠を獲得した。

   83人の部員を抱える駒苫高吹奏楽局の今年のテーマは「ジャンヌダルク」。「ALWAYS三丁目の夕日」の挿入歌や吹奏楽のための交響曲「ワインダーク・シー」など4曲をつなぎ合わせた約9分間のパフォーマンスで、ジャンヌダルクの誕生から死までを表現する。フラッグの他、ライフルや十字架を模した道具を振る場面もあり、物語性が特徴という。

   3、4の両日は札幌市の札幌ドームでリハーサルを実施。指揮を担当する3年の中山桜局長(18)は、「一人一人が振りを大きくし、見た目をきれいにするとともに音質にもこだわり、動きと曲のマッチを目指したい」と抱負を語る。

   5日は同校のトレーニングセンターなどでパートごとに練習後、通し稽古を行った。

   昨年発足したダイマーチングバンド(松浦直生代表)は、札幌を中心に活動する団体で中学生~社会人の18人が在籍。北洋大学の2年●【99cb】橋一斗さん(19)と土谷みありさん(20)の2人もメンバーで、同大体育館で週に1回練習を重ねてきた。

   テーマは「Green Forest~幻影の森のディアナ~」。スタジオジブリのアニメ「借りぐらしのアリエッティ」の楽曲などを用い、森の静けさや雄大さを表す。

   1人で複数の楽器を担当するのが見どころで「少人数だからこそできる」と土谷さん。●【99cb】橋さんも「初出場なので、審査員にインパクトを与える演奏をしたい」と意気込みを語る。

   同局が臨む高校の部の中編成は全国から9団体、一般の小編成には4団体が出場し、大会2日目の11日に開催される。