第41回全国中学生人権作文コンテストの札幌地方大会が9日、札幌市内で開かれた。苫小牧出身の元アイスホッケー女子日本代表「スマイルジャパン」の大澤ちほさんが「じんけん思いやりトークショー」で登壇。2度の留学と10年間の日本代表の主将経験を振り返って「自他の違いを知り、互いの個性を認め合うことが大切。夢は自分が好きなことを見つけ、楽しさを感じることで生まれる」と呼び掛けた。
この日、「一日人権擁護委員」に委嘱された大澤さん。「23人のメンバーはそれぞれ考え方が違う。主将としてその思いを強くした。まとめ役はやりがいがあり、楽しかった」と振り返りながら、「個性が違うメンバーがいて初めてそれが融合され、いい結果が出せる。思いを共有できる仲間と達成できることはたくさんある」と述べて、互いに認め合うことの大切さを訴えた。
大澤さんは「選手時代は結果を残すことを、今はどうしたら競技が楽しいと思ってもらえるか知ってもらうことを一番に考えている」と述べ、今後は「サッカーのワールドカップのように(アイスホッケーを)日本中の人に応援してもらえる環境にしたい」と熱く語った。
大澤さんは2014年ソチ、18年平昌、22年北京の冬季五輪3大会に日本代表で出場。今年8月に現役を引退した。現在はアイスホッケーの普及活動に注力している。
全国中学生人権作文コンテスト札幌地方大会の入賞者は次の通り。
【最優秀賞】石川悠衣花(苫小牧明野中3年)
【優秀賞】▽札幌人権擁護委員会連合会長賞 藤原葵唯(南幌中1年)▽北海道知事賞 榊枝妃織(札幌あやめ野中3年)▽北海道新聞社賞 小岩湖子(小樽銭函中1年)▽NHK札幌放送局賞 冨田璃久(札幌啓明中1年)▽北海道教育委員会教育長賞 上坂芽生(札幌開成中等教育学校3年)▽北海道PTA連合会長賞 山形歩羽果(石狩花川中3年)▽北海道日本ハムファイターズ賞 多田結子(苫小牧明野中3年)▽北海道コンサドーレ札幌賞 山岸莉音(札幌日本大学中1年)▽レバンガ北海道賞 村上桃音(札幌篠路西中2年)
【奨励賞】(関係分)
樫原葵(千歳青葉中2年)鈴木陽菜乃(同北斗中3年)三島和(札幌日本大学中1年)森田華煉(安平追分中3年)佐藤完樹(新冠中3年)丸本愛乃香(同)