全国中学生人権作文コンテストの札幌地方大会表彰式が9日、札幌市中央区のサッポロファクトリーアトリウムで行われた。最優秀賞(札幌法務局長賞)に、苫小牧明野中3年の石川悠衣花(ゆいか)さんの「男女の壁を超えて」が選ばれた。作品は全国大会に出品される。
会場で作品を朗読した石川さんは、サッカーの試合出場や学校の制服指定など、自身の体験を通じて感じたジェンダー差別を指摘。平等な社会をつくることで、自由で幸せに自分らしく生きることができると訴えた。
今年は道内156校から4452編の応募があり、最優秀賞、優秀賞の計10人に賞状と記念品が贈られた。
表彰式で札幌法務局の伊藤敏治局長は「作文に込められた気持ちを忘れず、相手を思いやる心を大切に心豊かな人間に成長してほしい。一人一人の個性が尊重され、違いを認め合う共生社会の実現に向けて活躍を」と祝辞を述べた。