備蓄放出の経験生かす 苫東石油備蓄吉田所長が来社

備蓄放出の経験生かす 苫東石油備蓄吉田所長が来社
国家備蓄石油の放出を振り返る吉田所長

 国内最大の国家石油備蓄基地を管理運営する苫東石油備蓄苫小牧事業所(苫小牧市静川)の吉田智行所長が9日、年末あいさつで苫小牧民報社を訪れた。

   1975年制定の石油備蓄法に基づき、初めて今年行われた国家備蓄石油の放出を振り返り、「普段から油種の入れ替えで放出作業は経験していた。『ことごとく備える』という経営理念通りに用意ができており、これまでの準備に間違いはなかったと確信できた」と話した。

   吉田所長はさらに「所員にも無事放出が行われた達成感があるのではないか」とし、「今後も、いつ国から指示があっても対応できるように備える。2週間以内での実施が求められる緊急放出の際にも、今回の経験を生かしたい」と力を込めた。