苫小牧市のPR動画を作った苫小牧西高校3年生の代表4人が9日、市役所を訪れ、岩倉博文市長に動画を披露した。地元の観光スポットや飲食店を紹介する内容で、計4本作成。近く一つにまとめ、動画投稿サイト「ユーチューブ」の市公式チャンネルで配信する。
自分たちが住むまちへの理解を深めることなどを目的に、4クラス155人の生徒が総合的な探究の時間で取り組んだ。クラスごとにそれぞれ東西5カ所の観光スポットや飲食店を選定。生徒自ら取材交渉し、10月中旬に動画や写真を撮影。編集作業まで手掛けた。
この日は各クラスの代表生徒が市役所を訪れ、PRポイントを説明しながら岩倉市長と3分程度の動画を1本ずつ視聴した。「東側の観光スポット」は、緑ケ丘公園金太郎の池や市科学センターなどを取り上げ、池でボートをこぐ場面や地震の実験を体験するシーンを盛り込んだ。
動画の中で生徒がジャンプすると場面が切り替わる設定や、ブログのように紹介する工夫も。岩倉市長は「皆で一つの成果を作り上げるまでには大変な苦労があったと思う。いかにストレスなく最後まで見せるかがポイントなので、ジャンプで動画をつなぐのはいいアイデア」とたたえた。
吉田美夢さん(18)は「苫小牧が大好き。道内外の人に見てもらい、#(ハッシュタグ)苫小牧グルメや#苫小牧が増えてくれれば」と期待を込めた。
ユーチューブで公開後、市公式ラインやフェイスブックでも周知する予定。市秘書広報課は「あらゆる場面での活用を考えていきたい」と述べた。