胆振総合振興局は12日、苫小牧市文化交流センターで、地域産業の人材確保推進に向けた「いぶり人財懇話会」を開いた。苫小牧市など東胆振の自治体や経済団体の職員、高校教諭ら19人が参加。来春の高校卒業予定者の就職内定状況などの情報を共有した。
会議で同振興局の担当者は、ハローワーク苫小牧管内(東胆振と日高の一部)の高校を来春卒業する生徒のうち、就職希望者の約7割が「地元企業での就職を決めた」と説明。一方、進学希望の生徒が増えて「10月末時点で新卒者の有効求人倍率が過去最高の2・03倍となった」とし、企業が人材確保に苦戦している状況も報告した。
高校の進路指導教諭からは「製造業などの募集が多いが、生徒たちは事務職を求める傾向にあり、擦れ違いが起きている」といった意見が上がり、求人求職のミスマッチが早期離職の一因との考えを共有。対策の必要性を確認し合った。