来年1月10日再開へHOKKAIDO LOVE!割  道議会予算特別委 

来年1月10日再開へHOKKAIDO LOVE!割 
道議会予算特別委 
来年1月10日からHOKKAIDO LOVE!割」を再開することを発表した鈴木知事=13日午後、道議会庁舎第1委員会室

 道議会予算特別委員会(吉川隆雅委員長)は13日、鈴木直道知事が出席して全会派一巡による総括質疑を行った。国が、国内旅行を促す「全国旅行支援」(年内は12月27日宿泊分まで)を来年1月10日から都道府県の判断で再開する方針を示したことを受け、知事は道の「HOKKAIDO LOVE!割」について「本日、有識者の意見照会を行った上で、速やかに事業の実施を決定する。国からの制度の詳細が示され次第、販売を開始する」と発表した。三好雅氏(自民党・道民会議)の質問に答えた。

   国は再開後、割引率を40%から20%に引き下げる方針。松山丈史氏(民主・道民連合)は「増えつつある道内観光客をさらに拡大していくため、道として割引率を年内割引水準まで上乗せ補助を行うべきだ」と迫った。知事は「需要の急激な変動緩和や長期的な支援を実施する観点から、国の見直しを踏まえ実施する」と理解を求めた。

   三好氏は、今月に入りオホーツク管内西興部村の障害者支援施設や白老町の介護老人保健施設の入所者に対する虐待事案が明らかになった問題を取り上げ、道の対応をただした。

   知事は「福祉施設における入所者への虐待は重大な人権侵害で、決してあってはならないもの」と強調。8日に道が所管する全ての障害者支援施設と介護保険施設などに対し、「虐待防止委員会の設置や職員研修の実施を再点検するよう通知した」と説明。さらに関係団体と調査内容を協議の上、「来月中に入所施設への緊急の実態調査を実施する」と発表した。

   また、西興部村の施設については虐待に関与した職員を業務から外すことが検討されており「人員不足による入所者へのサービス低下が生じないよう、知的障がい福祉協会と連携し、経験豊富な代替職員の派遣調整を進めている」と述べた。

   志賀谷隆氏(公明党)は、年末年始を迎え、帰省などで接触機会が増える今後の新型コロナウイルス感染症対策についてただした。

   知事は「本道の感染状況は緩やかな減少傾向にあるものの、依然として病床使用率は高い水準にあり厳しい状況にある」と説明。季節性インフルエンザとの同時流行も懸念されることから「高い警戒感の下に取り組みを進めていく必要がある」と強調した。今後のさらなる感染拡大も想定し「医療への負荷を軽減するため、陽性者登録センターの一層の体制整備を進める」との姿勢を示し、道のワクチン接種センターに関しては「来年1月以降も継続する」ことを明らかにした。

   同日は赤根広介(北海道結志会)、宮川潤(共産党)両氏も総括質疑を行った。