みんなのお茶の間サロンハマ遊の友 苫小牧の歴史学ぶ

みんなのお茶の間サロンハマ遊の友
苫小牧の歴史学ぶ
みんなのお茶の間サロンハマ遊の友の会員が受講した市の出前講座

 苫小牧市住吉町でコミュニティーサロンを運営する「みんなのお茶の間サロンハマ遊の友」(高橋承子代表)は11日、市出前講座を初めて利用した。会員6人が市美術博物館で「苫小牧の歴史」講座を受講し、郷土の歩みを学んだ。

   講師は同館の佐藤麻莉学芸員が務め、縄文時代の大規模な環壕(かんごう)が確認された国指定史跡の静川遺跡や、江戸時代に武州八王子(現東京都八王子市)から勇武津(現苫小牧市勇払)に移住した八王子千人同心などについて説明した。

   明治時代には王子製紙のほか、鹿肉の缶詰工場、マッチの小箱を生産する工場も稼働していたことを紹介。昭和には苫小牧港の開港により、企業の進出が相次いだことに触れ、佐藤学芸員は「苫小牧は流通と工業のまち。現在、東部が発展している一方、人口は減少傾向にあるなど、まちの様子は少しずつ変わってきている」と話した。

   高橋代表は「まちの移り変わりを分かりやすく教えてもらい、とても良かった」と話した。