不登校巡り意見交換 苫小牧市社協 交流会開く

不登校巡り意見交換
苫小牧市社協 交流会開く
不登校に悩む子どもとの向き合い方を学ぶ参加者

 不登校の子どもや保護者を対象とした座談会「風まち」(苫小牧市社会福祉協議会主催)が15日、市民活動センターで開かれた。オンライン会議システム「ズーム」での参加を含め、約20人が出席。函館市の社会福祉士で、不登校の子どもや保護者をサポートする「函館アカシヤ会」の野村俊幸代表が、子どもとの関わり方などについて語った。

   風まちは学校に行けず悩む子どもや保護者の孤立化を防ぎ、情報交換を図る目的で8月にスタート。3回目のこの日は、子どもの引きこもりや不登校に悩む保護者、学校に行きにくさを感じている子どもらが出席した。

   ズームで参加した野村さんは自身の子どもが不登校になった経験から、「親はいつまで休ませればいいのか、家でもせめて教科書くらい読んでほしい―などとつい焦ってしまうが、子どもの視点に立つと逆効果」と指摘。子ども自身も学校に行けなくなった理由を理解できていないケースも多い点に触れ、「説明できないくらい混乱している状態。原因探しをせず、まずは現状を丸ごと受け入れることが大切」と述べた。

   意見交換では、市教委が来年度から民間のフリースクールなどで学習する児童生徒も学校に出席したと見なすための指針を作ったことなど、市内の不登校対策に関する情報も提供された。