苫小牧樽前小学校(深松一宏校長)は15日、全校児童24人を対象に「樽前artyワークショップ」を実施した。児童たちは、苫小牧市樽前地区を拠点に活動するアーティスト集団「NPO法人樽前arty+(プラス)」のメンバーで彫刻家の藤沢レオさんとともに校内や敷地内のかしわの森を散策し、好きな場所をスケッチした。
同校の校舎や体育館は老朽化しているため、来年、新築工事が進められる。現在の校舎は取り壊しが決まっており、新校舎は「かしわの森」の一部を切り開いて建てられる。
このため、児童たちに今の校舎や森での思い出を残してもらおうとワークショップを実施した。
2年生3人は校舎を探索し、気に入った場所の絵を色鉛筆で画用紙に描いた。体育館や図書室、家庭科室などを描き、出来上がるとクラスメートに発表し、校舎への思いを強めた。成田航世君(7)は「絵を描くのは好き。教室から見える外の景色を頑張って描いたよ」と話した。