北海道を代表する冬のイベント「第73回さっぽろ雪まつり」の開催内容が16日、主管する実行委員会(長野実会長)の会合で決まった。新型コロナウイルスの影響で2年連続中止となり3年ぶりの復活で、会期は来年2月4日から11日までの8日間。札幌市中央区の大通会場に設置される大雪像5基のデザインも発表され、むかわ町穂別から日本初の大型植物食恐竜の全身骨格化石として発掘されたカムイサウルス(むかわ竜)もお目見え。道都の冬を盛り上げる。
札幌市、札幌観光協会、札幌商工会議所、市教育委員会が主催。今回はつどーむ会場(東区栄町)の開催を見送り、大通、すすきの2会場に雪像106基、氷像60基の計166基が並ぶ。
メインの大通会場は大通公園の西1~10丁目を使用。大雪像5基、中雪像7基、小雪像94基が並び、日没から午後10時までライトアップされる。大雪像は4丁目のSTV広場に、むかわ竜などをテーマとする高さ10メートルの「白亜紀の北海道~ティラノサウルス&カムイサウルス~」が登場。10丁目のUHBファミリーランドには、高さ12メートルのプロ野球北海道日本ハムの新球場と新庄剛志監督をデザインした「世界がまだ見ぬボールパーク”Fビレッジ”」が現れる。
この他、5丁目の道新・雪の広場には「疾走するサラブレッド」、7丁目のHBC広場にはナイチンゲールゆかりの建物「エンブリー荘」、8丁目の雪のHTB広場には「豊平館」の大雪像が設置される。
すすきの会場は、南4条通から南6条通までの駅前通を使用。「すすきのアイスワールド2023」をタイトルに60基の氷像が並び、午後11時までライトアップされる。
3年ぶりの開催となる今回は、感染症対策として大通会場の飲食ブースの設置は見送る。来場者にはマスク着用など基本的な感染防止対策を周知するほか、通路の一方通行化や鑑賞スペースの確保と動線管理も徹底する。
来年1月7日に雪輸送開始式を行い、本格的な雪像づくりに入る。長野会長は「札幌が世界に誇る雪まつりの復活。北海道と札幌を盛り上げていきたい」と話している。