高校チームをモデル、苫小牧でも取材 漫画家の野田サトルさん一問一答

高校チームをモデル、苫小牧でも取材
漫画家の野田サトルさん一問一答

 野田さんに新連載への思いや意気込みを聞いた。一問一答は次の通り。

   ―「スピナマラダ!」の再創生とのことだが、今回のタイトルも「スピナマラダ!」なのでしょうか。

   「タイトルは変更します。なぜなら非常に覚えにくいからです。自分の父はこのタイトルをいまだに正確に言えません」

   ―苫小牧を舞台にアイスホッケーマンガを描こうと思った理由は。

   「苫小牧は釧路と並んで昔からアイスホッケーの盛んな地域であり、長野オリンピック日本代表の半数は苫小牧出身者というくらいでした。そして取材していた当時、駒大苫小牧高校はインターハイ9連覇とかしていた時代で、アイスホッケーを描くなら高いレベルのこの高校チームをモデルにした作品を描こうと考えました」

   ―新連載に当たって、苫小牧にも足を運んだと聞きましたが、どのような準備をしていますか。

   「8年間ほぼゴールデンカムイに集中していて、アイスホッケーの試合も見ませんでしたので、いろいろと忘れています。取材の話をしますと、苫小牧の屋内リンク(王子スケートセンター・ハイランドスポーツセンター)も、この10年で閉館され廃虚のようになっていました。それらに許可を頂いて中に入れてもらい撮影してきました。駒大苫小牧の陸トレや氷上練習も撮影させてもらったり、苫小牧東高校さんの校舎や部室、トレーニングルーム、レッドイーグルス関係者の皆さまにもいろいろとご協力いただき、お話を伺ったりしてます」

   ―現段階でのキャラクターのイメージは。

   「ヘルメットをかぶるので見分けがつかないという読者の声もあったので、ゴールデンカムイ以上に個性的な顔のキャラクターにデザインしていかなければいけないと思ってます」

   ―作品への思いや意気込みは。

   「自分には漫画の才能が少しでもあるとゴールデンカムイで証明できた。打ち切りになった「スピナマラダ!」は今読み返せば至らないところがたくさんあったと反省しています。中途半端なままの作品を、完全なものにしてから前に進みたいと思っています」