医療提供体制の充実を 勤医協苫小牧病院が市へ要望書

医療提供体制の充実を
勤医協苫小牧病院が市へ要望書
要望書を手渡す松本院長(左)

 勤医協苫小牧病院(松本巧院長)は22日、医療提供体制の充実につなげようと、要望書を苫小牧市に提出した。無料低額診療事業の普及とさらなる充実▽子ども医療の通院助成拡大▽帯状疱疹(ほうしん)ワクチン接種の助成―の3点を市に求めた。

   社会保障のさらなる充実を目指した毎年恒例の要望活動で、松本院長ら6人が市役所を訪れ、岩倉博文市長に要望書を提出した。松本院長は「帯状疱疹の不活化ワクチンは発症予防効果97%で安全性も担保されているが、4万円以上の自己負担がネック。普及のため助成を」などと訴えた。

   市は過去にも同院の要望を踏まえ、無料低額診療事業の普及に協力しており、改めて窓口での周知強化を図る方針。一方、新たな助成など費用負担が生じる事業については、市長は「生産年齢人口が低下し税収が減っている。毎年掛かる支援は慎重にならざるを得ない」と事実上検討課題にとどめることに理解を求めた。