胆振東部消防組合消防署安平支署長を務めるなど39年半にわたり地域の防災活動に尽力し、危険業務従事者叙勲の瑞宝単光章(消防功労)を受章した蘇武光昌さん(68)=安平町追分地区在住=への表彰伝達式が26日、同町役場総合庁舎で行われた。同消防組合副管理者の西野和博厚真副町長から勲記と勲章を受け取った蘇武さんは「自分はもとより家族も喜んでいる。温かいご指導、ご鞭撻(べんたつ)に感謝したい」と喜びを語った。
蘇武さんは1975年10月に消防署追分支署(現追分出張所)で消防士としてのキャリアをスタート。消防士長、消防司令補も務め旧追分町の防災に尽力した。2007年に安平支署に異動し、12年に支署長に就任。豊富な知識と経験を生かして町民への啓発に力を注いだほか、消防体制の確立と施設整備の拡充に貢献してきた。
蘇武さんは「大きな火事や焼死事故もあり、直接人命に関わる大変な仕事だった。無事でいてくれたらと思って出動するが、そうでないこともあった」と振り返り、「優秀な職員がたくさんいて助けられた」と感謝の思いを述べた。