温度計作りに挑戦 市科学センターふれあい教室

温度計作りに挑戦 市科学センターふれあい教室
職員(手前)の指導で温度計を作った教室

 苫小牧市科学センターはこのほど、ふれあい教室「ガリレオ温度計を作ろう」を開いた。市内の小学1~6年生と保護者12組26人が参加し、水の中に入れた浮きが温度の変化で上下に動く温度計を作った。

   ガリレオ温度計は、液体の密度が温度に比例して変化する原理を利用して作られている。密閉された透明な円筒容器に、温度変化で上下に動く浮きと水を入れると出来上がる。

   教室では、それぞれの参加者が浮きを動かしたい温度を決め、その温度の水をビーカーに用意。その後、浮きにする小瓶が希望の水温で動くように、瓶の中にビーズを入れて重さを調節した。同様の瓶を色違いのビーズで三つ作り、ペットボトルの中に入れて水を加え、ボトル内の水温が判別できる温度計を完成させた。

   参加した児童は「水の温度で小瓶が浮いたり沈んだりするのは不思議。作るのは楽しかった」と語った。

   同センターの職員林麟太郎さんは「原理は中学2年生で学習する内容。小学生には少し難しかったかもしれないが、みんなビーズを小瓶に入れる精密な作業にも真剣に取り組んでいた」と話した。