はたちを祝う会の対象者が生まれた2002年度は、東京、神奈川県境の多摩川にアゴヒゲアザラシ「タマちゃん」が出現し、「タマちゃんブーム」に沸いたほか、サッカーのワールドカップ(W杯)が日本と韓国で共同開催された。
9月には、小泉純一郎元首相が日本の首相として初めて北朝鮮を訪問し、平壌で金正日総書記と会談した。金総書記は日本人拉致を初めて認めて謝罪し、10月に被害者5人が帰国を果たした。
10月、ノーベル物理学賞に東大名誉教授の小柴昌俊氏、化学賞に民間企業の田中耕一氏が選ばれた。日本人の物理学賞と化学賞の同時受賞は初で、メディアに大きく取り上げられた。
このほか、住民基本台帳ネットワークシステムが稼働開始。「地球サミット2002」が南アフリカのヨハネスブルグで開かれ、バリ島爆弾テロ事件やモスクワ劇場占拠事件などもあった。
苫小牧市内では、勇払マリーナ(勇払)やウトナイ湖野生鳥獣保護センター(植苗)が開業。拓勇小学校も開校した。市非核平和都市条例、市福祉のまちづくり条例が制定され、「ホッキ貝」が市の貝として定められた。