氷像制作大詰め 千歳・支笏湖氷濤まつり「勉強会」

氷像制作大詰め
千歳・支笏湖氷濤まつり「勉強会」
氷濤まつりの会場で勉強会に参加した人たち=10日

 「2023千歳・支笏湖氷濤(ひょうとう)まつり」の開幕を28日に控え、会場の園地駐車場(千歳市支笏湖温泉)では氷像制作が大詰めを迎えている。高さ約13メートルに上る「ブルータワー」をはじめ約30基の氷像への散水は昨年末から始まり、徐々に形ができてきた。10日は現場で「勉強会」があり、支笏湖まつり実行委員会のメンバーが湖畔のホテル関係者や行政職員ら約10人に作業内容や工程を説明した。

   氷濤まつりは支笏湖畔で続く北海道を代表する冬の祭典で、今年の開催期間は28日から2月23日まで。ブルータワーや「苔(こけ)の洞門」を模した氷のドームなど、湖の澄んだ水で造り上げた大小さまざまな氷像が立ち並び、幻想的な空間を演出する。

   実行委の12人が昨年11月中旬から会場設営を開始。勉強会は地元の人たちに作業の様子を知ってもらう狙いで、21年から続けている。

   会場設営に携わる松澤直紀さん(37)が制作途中のドームやタワーを案内し、「氷が厚くなるほど、光が差したときのブルーが映える。氷の透明度は湖のきれいな水のおかげ」と解説。「氷は(完成して)水を掛けなくなると白っぽくなるので、制作過程が一番きれい。完成してすぐの開幕直後に見に来てほしい」と呼び掛けた。

   湖畔のホテルで働く能登谷仁博さん(51)は「地元の人たちが一生懸命つくり上げているまつりで、素晴らしい」と開幕を心待ちにしていた。