トヨタ自動車北海道の北條康夫社長は11日、年始あいさつで苫小牧民報社を訪れた。カーボンニュートラル(温室効果ガスの排出ゼロ、CN)達成に向け、省エネをさらに推進しようと今月、工場内に「ESCO(えすこ)道場」を開設したことを明かし、「『みんなの省エネ』を合言葉に、人材育成に力を入れる」と述べた。
同社は昨年1月、社内の省エネ推進、支援組織「ESCOチーム」を発足し、使用エネルギーの見える化などを進めてきた。同道場は第2工場「ものづくり道場」一角に立ち上げ、北條社長は「DX(デジタルトランスフォーメーション)を学べる場にする」と強調した。
同社は1日付の組織改編で、旧アドバンスドBCD企画推進室を改め、アドバンスドBC企画推進室、DX企画推進室を新編しており、「デジタル技術は人によって理解度が違う。みんなが理解できるよう教育していく」と意欲を見せた。