苫小牧市柏原の自動車部品製造業、アイシン北海道の伊藤伯社長が12日、年始あいさつで苫小牧民報社を訪れた。電動化に対応した新部品生産の獲得を目指しており、「半導体の状況次第でもあるが、春にも新たな部品生産の準備を始める」と意欲を見せた。
同社は昨年9月から電動ウオーターポンプを構成する、アルミ鋳造製品サクションカバーの生産を開始。既存製品が主力の構成は変わっていないが、高い技術力で電動化の対応を進めており「競争力ある生産現場を構築していく」とした。
売上高は2021年度に過去最高の約122億円で、今年度はさらに上回る見通しだったが、計画よりも鈍化して約130億円に落ち着きそうといい、「売上高は上半期約70億円あったが、半導体不足の影響でロスが多い。ロスを最小限にして対応したい」と述べた。