大一番「自信持って」 大学入学共通テスト 北洋大会場は447人出願

大一番「自信持って」 
大学入学共通テスト 北洋大会場は447人出願
問題用紙が配られ、緊張した面持ちで試験開始を待つ受験生=14日午前9時15分ごろ、北洋大学

 約50万人が挑み、本格的な入試シーズンの幕開けとなる大学入学共通テストが14日、全国一斉に始まった。東胆振で唯一の会場となる苫小牧市錦西町の北洋大学には、447人(前年度比16人減)が出願。希望する大学合格を目指し、大一番に臨んだ。

   緊張した面持ちの受験生たちは、午前8時ごろから保護者の車やバスで続々と到着。試験会場前には、「この一瞬は絶対無二の一瞬なり。されば心身をあげて臨むべし」「静内でかなえる」などと力強く書かれた横断幕を手にした高校教諭らが待ち構え、教え子に「自信持ってやってこい」「いつも通りで」などと声掛けしていた。受験生は教諭や友人の姿を見つけると、安堵(あんど)した表情を浮かべ、会場入りした。

   道内の教育大を目指す、苫小牧東高校3年の女子生徒(18)は「文系科目で点数を取りたいので、きょうの科目は力を入れて勉強してきた。とにかく落ち着いて問題を解きたい」と気を引き締めた。東京都立大を志望する苫小牧南高校の男子生徒(18)は「体調は絶好調。あとは勉強の成果を出すだけ」と述べた。

   今年も新型コロナウイルス対策で全員マスク着用で入室し、教室や通路にはアルコール消毒液を設置。間隔を空けながら座り、1科目終了ごとには換気を徹底させた。

   大学入学共通テストは、大学入試センター試験に替わって2021年にスタート。初日は地理歴史・公民と国語、外国語の3科目、15日は、理科と数学の試験が行われる。