苫小牧市は、第3次男女平等参画基本計画(2018~27年度)の改定案をまとめた。計画中間年の見直しで基本理念や目標は据え置くが、数値目標の一部を修正し新規事業を追加。性の多様性を尊重する表現も取り入れる方針だ。
性別にかかわらず、誰もが十分に能力を発揮できる男女平等参画社会の実現に向けた関連施策をまとめた計画。時代の変化や施策の実施状況、市民意識調査、企業の実態調査などを踏まえ、中間見直しを行った。
変更を予定しているのは▽数値目標▽施策の内容▽主な事業の3項目で、数値目標は22年度までに当初目標を達成する―などした18項目を上方修正。市の審議会の女性メンバーの割合は30%から40%に、性教育講演会の開催学校数は11校から20校に、男性市職員の育児休業取得率は10%から30%に見直した。
施策・事業は「男女平等参画都市宣言記念事業」や「パートナーシップ制度」など、計画スタート以降に着手した10項目を追加した。医療体制充実に向けた「女性が受診しやすい環境の整備」については女性に限定せず、「多様な性の在り方に配慮した受診しやすい環境の整備」という表現に改めた。
市は18日まで、改定案に対する意見公募(パブリックコメント)を実施。資料は市のホームページや市役所7階協働・男女平等参画室窓口、各コミュニティセンターなどで閲覧できる。
問い合わせは同室 電話0144(84)4052。