正月の縁起物を燃やして無病息災などを祈願する伝統行事「どんど焼き」が15日、苫小牧市高丘の樽前山神社で行われた。大勢の市民が参拝に訪れ、新しい年の平穏を祈った。
境内の広場には参拝者が持ち込んだしめ飾りや門松、破魔矢などの縁起物の山ができ、神職が払い清めた後、火打ち石でおこした種火を使って点火した。
火は徐々に大きくなり、真っ赤な炎が上がると参拝者は手を合わせたり、写真に収めたりしていた。
市内元中野町の主婦中澤香菜美さん(34)は生後5カ月の長男眞大君を抱えながら家族で訪れ、「息子にはすくすくと大きく育ってほしい」と願っていた。
正月の縁起物を焼き、炎に向かって手を合わせる参拝者ら=15日、樽前山神社