個人情報扱い正しく 苫小牧市 登録ボランティア研修会

個人情報扱い正しく
苫小牧市 登録ボランティア研修会
個人情報の取り扱いについて理解を深める参加者

 奉仕活動に取り組む苫小牧市民を対象とした登録ボランティア研修交流会が16日、市民活動センターで開かれた。市総合福祉課の伊藤千恵子さんが、個人情報保護法について解説。利用目的を超えた個人情報の取り扱いは原則禁止されているが、命や健康、財産を守る場合は認められるケースがあることを紹介した。

   伊藤さんは、生活困窮者などからの相談に対応する業務で、日常的に個人情報を取り扱っている。利用目的を超えても取り扱いが認められる場合として、▽高齢者宅で請求書や督促状が山積みになっているのを見つけた▽集合住宅の上の階から、夜中に子どもの泣き声がずっと聞こえる―といった例を挙げ、「困っている人を福祉の支援につなぐためには同法を正しく理解することが大切」と訴えた。

   研修交流会ではこのほか、新型コロナウイルス下で、情報のやりとりをメールや書面で行う機会が増えていることを受け、本紙記者が文字で状況を伝える際のこつを語った。