中華圏の旧正月「春節」休暇(21~27日)に合わせ、新千歳空港の国際線もインバウンド(訪日外国人旅行者)で混雑している。新千歳は中国本土との直航便はゼロが続くが、春節期間中は台湾、香港など中華圏の5路線で週66往復まで回復。大型連休を北海道で過ごそうと、外国人観光客らが大きなスーツケースを手に続々と入国している。
新千歳国際線の中華圏の定期便は春節期間中、台湾・台北線、香港線、タイ・バンコク線、マレーシア・クアラルンプール線、シンガポール線で11社が週66往復する予定。台湾の格安航空会社(LCC)タイガーエア台湾が週3往復増の週10往復体制にするなど、各社が「春節特需」に備えており、新千歳到着便は予約もほぼ満席で好調という。
今年の春節は22日で、休暇期間は「大みそか」に当たる21日から1週間。新千歳国際線定期便の中華圏路線は新型コロナウイルス感染拡大の影響で2021年、22年の春節休暇中、ゼロとなり、3年ぶりのインバウンドの受け入れとなる。「コロナ前」の20年1月の週140往復と比べると、運行便数は半減以下。しかし、当時、中国本土便が最多の週71往復あったことから、中国便を除けばほぼコロナ前の水準に回復している。
春節休暇を控えた20日、国際線ターミナルビルは来日したインバウンド、出迎えの旅行代理店の関係者らでごった返した。友人と台湾から訪れた黄宥斗さん(32)は、札幌市を中心に道内を周遊する予定といい「北海道は寒くて、雪があるのがいい。1週間楽しみます」と笑顔を見せていた。