児童、生徒が苫小牧市にまちづくりの政策を提言する「未来創造こども会議」が21日、市役所で開かれた。小学5年生から中学2年生までの15人が、岩倉博文市長らを前に2023年度、姉妹都市締結50周年を迎える八王子市との交流事業案を発表した。
子どもたちは昨年10月から事前研修を4回実施。勇武津資料館(勇払)見学やグループワークなどを通じ、八王子市への理解を深めてきた。
学習の集大成となるこの日の会議では、「盛り上げよう!八王子市姉妹都市締結50周年」を主たるテーマに、学校給食共同調理場の「学校給食交流事業」と市青少年課で毎年夏に行っている「こども研修事業」の2事業について提言した。
学校給食交流事業は「両市の子どもが互いの特産物を使って給食メニューを作る」「両市の公式キャラクターのイラストを給食の皿に描く」「双方のご当地デザートを提供する」などの内容。岩倉市長は「八王子市と協議を進め、少しでも具現化できれば」と前向きだった。
こども研修事業については、ごみ減量に向けた学習などを提案。ウトナイ中1年の長井朱音さん(12)は、八王子市の市民1人当たりのごみ排出量が全国の人口50万人以上の都市で最少であることに触れ、「3年連続全国1位だと知った。苫小牧でもっとごみを減らす方法を学びたいので、ぜひ(研修事業を)実現してほしい」と訴えた。