お互いさまの気持ち大切 苫小牧西小で福祉の体験学習

お互いさまの気持ち大切 苫小牧西小で福祉の体験学習
ボッチャを体験する児童と矢木さん(右)

 苫小牧西小学校(大塚志保校長)の4年生は23日、福祉の体験学習を同校体育館で行った。児童33人が講話やスポーツなどを通じ、障害について理解を深めた。

   4年生の総合的な学習の授業で毎年行っている福祉学習の一環。市内で車いす生活をしている矢木香織さん(35)が来校し、足が不自由になった経緯や普段の生活の様子を児童たちに語った。

   矢木さんは、自身の障害は先天性脳性まひによる生まれつきのものと伝え、車の運転や買い物を自力でこなしていることを話した。「障害があってもなくても、お互いさまの気持ちで支え合うことが大切。車いすの人を見掛けたら、その人が困っていそうな時にだけ声を掛けてほしい」と呼び掛けた。

   その後、児童たちはパラスポーツ(障害者スポーツ)の一種で東京パラリンピックの正式種目にもなっているボッチャを体験した。

   佐々木凪咲(なぎさ)さん(10)は「やる前は簡単そうだと思っていたけど、やってみると難しかった。車いす生活にはいろいろ不便なことがあると知り、もし困っている人に会ったら助けたいと思った」と話した。