連合北海道の杉山元(はじめ)会長は25日、札幌市内で開いた記者会見で、告示まで2カ月を切った道知事選(3月23日告示、4月9日投開票)の野党候補擁立作業について「遅れているのは否めない」としながらも、「現段階で擁立しないという選択肢はない」と述べ、選考作業を加速する考えを示した。
杉山会長は「不戦敗ということになれば、道議選への影響、そして道議会民主・道民連合が昨年秋に行った道政への検証の整合性が問われる」と指摘。さらに今後の国政選挙で「立憲民主党や国民民主党の支持率にも影響してくる」と語った。
連合北海道は昨年11月に立憲民主党道連、国民民主党道連、北海道農民政治力会議と「4者会議」を設置して候補の絞り込みを進めており、「4者会議の中で候補を早期に立てていきたい」と強調した。
会見に同席した連合の芳野友子会長は、道知事選の対応について「本部としては地域の考え方を尊重していく」との姿勢を示した。