内外情勢調査会苫小牧支部(宮本知治支部長)は25日、苫小牧市内のホテルで1月支部懇談会を開いた。拓殖大学教授で、ジャーナリストの富坂聰氏が「第20回共産党大会後の中国はどこに向かうのか」をテーマに講演した。
富坂氏は、中国は米国との「直接対決」を望んでいないとした上で、台湾有事について「可能性はあるが、最近は『平和統一』を強調するなど態度を軟化させている。米台や日本が、中国が損得を度外視した行動を取るところまで追い込むかどうかだ」と指摘した。
また富坂氏は、日本政府が進める反撃能力(敵基地攻撃能力)について「どこを攻撃するかは米国の情報に頼ることになる。日本は情報を精査し、撃つことを本当に選択できるのか」と疑問を呈した。