北海道電力は、伊達市長和町の伊達発電所1号機(出力35万キロワット)を今年11月末に、2号機(同)を2024年3月末に休止すると発表した。50年カーボンニュートラルの実現に向けた取り組みの一環。経年化した石油・石炭火力発電所の休廃止の検討を進めており、同社は「伊達発電所は稼働から40年超。設備の経年劣化が進み、休止を判断した」と説明。電力供給は現時点で間に合っており、「休止による影響はない」としている。
同発電所は経済成長期の電力需要の増加に対応するため、1号機は1978年11月、2号機は80年3月に重油を燃料に運転開始。それぞれ稼働から44年、42年経過した。
休止後は、電力供給の不足に備えて設備を保持する。同発電所には現在、社員50人とグループ会社68人、協力会社60人が就労している。
藤井裕社長は「今後は要員の効率化を進める」と語った。