国の特別天然記念物タンチョウの越冬状況を継続的に調べている道は24日、今年度の2回目調査を全道一斉に実施した。胆振管内でも苫小牧市、厚真町、安平町で行われたが、生息は確認されなかった。過去に目撃情報が寄せられているむかわ町は、事前の市民団体の調べで確認されなかったため、道の調査は見送った。道職員と日本野鳥の会レンジャーの計3人が車で雪原などを巡回し、双眼鏡を使って目視で調べた。
今回は釧路、根室、十勝管内を中心に41市町347カ所で行い、早ければ2月下旬に結果が公表される見通し。
道のタンチョウの越冬調査は1952年度から実施。89年度からは12月と1月の年2回行っている。確認数は2005年度に初めて1000羽を超え、21年度は過去最多の1525羽を数えた。