苫小牧市パートナーシップ制度 岩見沢、江別と連携協定

苫小牧市パートナーシップ制度 岩見沢、江別と連携協定

 苫小牧市は、申請した同性カップルが婚姻相当の関係にあることを公的に認める「パートナーシップ制度」について、同様の制度を導入している岩見沢、江別両市と連携協定を結んだ。転出入手続きの負担を軽減するためで、連携開始は2月1日を予定している。

   パートナーシップ制度は、法律上結婚することができない同性カップルも、婚姻関係と同じ程度の行政サービスが受けられるようにする仕組みで、苫小牧市は今月4日に運用を始めた。パートナーシップ宣誓の手続きをしたカップルには、市長名で宣誓書受領証と受領証カードが交付される。

   市外に転出する際はそれらを市に返還し、引っ越した先で再び宣誓の手続きをしなければならないが、連携協定を結んだ場合、継続使用の届け出だけで引っ越し後も使い続けることができる。苫小牧市は今月4日に札幌市、北見市との連携をスタート。岩見沢市も2月1日に運用を始めることから、25日付ですでに同様の制度がある江別市と合わせて連携協定を結んだ。

   担当する苫小牧市協働・男女平等参画室によると、同市でこれまでに宣誓したカップルは3組。同室は「性的少数者の生きづらさを解消するため、これからもさまざまな取り組みを進めたい」としている。