苫小牧工業高、100周年祝う看板設置 記念式典も計画

苫小牧工業高、100周年祝う看板設置
記念式典も計画
苫小牧工業高校の敷地内に設置された看板を指差し100周年を喜ぶ生徒たち

 苫小牧工業高校(諸橋宏明校長)が今年開校100周年を迎えるのに先立ち、同校敷地内に100年を祝う看板がお目見えした。同校の創立100周年記念事業協賛会による取り組みで、今後モニュメント制作に取り掛かるほか、10月には記念式典や祝賀会などのイベントを予定しており、100年を盛り上げていく。

   同校は、工業技術者の育成を目的に1923年に苫小牧東小学校の一部を仮校舎として127人で開校。「質実剛健」を教育の基本に据え、83年に現校舎のある市高丘に移転。これまでに巣立った卒業生は2万8000人余りに上る。

   2021年10月には、同校と定時制後援会、同窓会、PTAの計35人で協賛会を設立。以降、定期的に会合を開き準備を重ねてきた。

   看板は「祝 創立100周年 記念式典・祝賀会」と記された木枠アルミ複合版で、大きさは縦1・2メートル×横6メートル。人目に付きやすいように―と、昨年12月中旬に敷地内南側に設置した。

   デザインは同校2年情報技術科の藤島真斗さん(17)のイラストを採用。藤島さんは、「100」の「0」の中に現在の全日制学科6学科(土木科、建築科、電子機械科、電気科、環境化学科、情報技術科)を描いた。それぞれの科の科章の色を背景に設定。土木科はヘルメットをかぶった学生が測量機器を用いる場面、建築科はのこぎりで木材を切る一こまを表した。

   藤島さんは、スマートフォンのアプリを用いて作成したといい、看板採用に「やったー」と笑顔。「100周年をお祝いできてうれしい」と話す。

   同校は、昨年10月に同校の生徒を対象にシンボルデザインマークの募集を掛け、生徒会のメンバーを中心に応募。その中から藤島さんのほか、2年土木科の中村圭佑さん(17)、3年建築科の山口陽希さん(17)の3作品を選んだ。

   中村さんの作品はこれまでに同校で設置されていた過去と現在の科章計九つを校章のマークの周りにあしらったデザインで、山口さんは同校卒業生がまちをつくっているイメージを絵に込めた。中村さんのデザインは封書に使用が決まり、今後もさまざまな場面での利用を検討しているという。

   記念事業として、記念誌の刊行や10月14日に同校で記念式典、グランドホテルニュー王子(表町)で祝賀会を計画中で、4月ごろからは100周年モニュメントの制作を始める予定。このほか、体育館ステージ幕の更新や室内練習場の改修などを考えている。